備忘録的に。Windows 10での手順。
ファームウェアを入手
まず、公式サイト(Wiki)を開く。
サイドバーの「Updating the firmware」をクリック。
「Getting new firmware」のところの「tinySA Ultra」のリンク(http://athome.kaashoek.com/tinySA4/DFU/)をクリック。
「tinySA4_xxxxx.bin」がファームウェ本体。.dfuや.elfなどの形式のものもあるが、ここでの手順で使うのは.binのもの。oldのディレクトリには過去のファームウェアが置かれている(過去のファイルの日付を見るとかなり頻繁にリリースされていることがわかる)。ちなみに「tinySA4」なのは開発段階ではこう呼ばれていたからだろう(4インチ版の意味だと思う)。
なお、初めてアップグレードする場合には、以下の二つもダウンロードしておく。
- DFU_LOAD_BIN.bat
- dfu-util-static.exe
二回目以降はこれらは使い回しできるので、ファームウェア本体(.binファイル)だけダウンロードすればOK。
ファームウェアのインストール
tinySA ULTRAをDFUモードで起動
tinySA ULTRAをUSBケーブルでPC(Windows 10)に接続し、レバースイッチを押し込んだ状態で電源を入れる。本体画面には何も表示されない(黒いまま)。
上の図のように、「STM32 BOOTLOADER」として認識されていればOK。初めての場合は最初にドライバのインストールが行われる。ちなみに、レバースイッチを押さずに接続するとCOMポートして認識される(tinySA ULTRA本体の画面はいつも通り表示される)。
ファイル名を変更
ダウンロードしたファームウェアのファイルを「tinySA.bin」にリネームする。
これは、バッチファイル(DFU_LOAD_BIN.bat)の中でその名前で決め打ちされているから。そのバッチファイルの中身はこれ。
.\dfu-util-static.exe -a 0 -s 0x08000000:leave -D .\tinySA.bin
.\dfu-util-static.exe -l
pause
インストール
エクスプローラで先程の三つのファイルをファイルを置いてあるフォルダを開き、アドレスバーに「cmd」と打ち込む。
Enterキーを押すとそのフォルダをカレントフォルダとしてコマンドプロセッサが開く。
バッチファイル名を入力(dと入れてTABを押せば補完されるはず)。
あとは、Enterを押してこれを実行するだけ。
数十秒程度で終る。
tinySA ULTRA本体は自動でリセットがかかって再起動するはず。念のため、バージョンを確認しておく。
上から五行目がファームウェアのバージョン(その下がビルドした日時)。
このあと、念のためセルフテストとキャリブレーションをやっておくと良いと思う。
失敗したら?
もし、ファームウェアのアップデートに失敗してtinySA ULTRAが立ち上がらなくなってしまったら、もう位置を同じ手順、つまり、DFUモードで起動してファームウェアを書き込めば良い(と公式Wikiに書かれている(先程のページの「If the upgrade fails and you get a white or black LCD screen.」の項)。
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