本ページは、トランジスタ技術2022年11月号の「E24系列表示付き! Arduino抵抗測定器の製作 後編 外付けA−Dコンバータで精度を高める」の補足です。当該記事で紹介したプリント基板のガーバファイル(基板製造データ)と、それを使った組立てについて解説します。
回路の仕組みや使い方などについてはトランジスタ技術誌(2022年11月号)をご覧ください。
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回路図
基本的にはトランジスタ技術本誌に掲載したものと同じですが、ADコンバータやArduinoの空き端子の一部を引き出しています。改造や実験に使いやすくするためです。
部品表
当記事で紹介するプリント基板を想定した部品リストです。秋月の通販コードは当該部品のWebページへのハイパーリンクです(上手く動かなかったらすみません)。
ガーバファイル
プリント基板作成用のデータです。このファイルを基板製造業者に渡せば基板を製造してもらえます。
5枚だけ作るなら、おそらく最も安いのはJLCPCBです。送料込みでUS$3で製造してもらえます。
英語が不安なら、日本語サイトが用意されているPCBGOGOやPCBWayが良いかと思います。
ソフトウェア
トランジスタ技術のサイトからダウンロードして下さい。
組立て
基板右上は「空き地」です。改造などに使えるよう、ユニバーサル基板としています。
チップ部品のハンダ付け練習
この基板では、コンデンサと抵抗はチップ部品とリード部品のどちらにも対応できるように設計しています。チップ部品を敬遠する方も少なくないのですが、チップ部品であれは基板の片側だけで作業できるので楽です。
もちろん、多少の練習は必要です。でも、それはリード部品でも同じです。リード部品でも練習なしで最初から上手くは行きません。今回、ガーバファイルを使って基板を製造すると複数枚できあがります。これを使ってチップ部品のハンダ付けの練習をしてみてはいかがでしょう?チップ部品に慣れると、リード部品での基板を裏返してハンダ付けし余分なリード線を切るといった作業が非常に面倒に感じると思います。
チップ部品のハンダ付け方法は検索すればたくさん見つかるはずです。当サイトでもいくつか記事を公開しています。
A/Dコンバータ
本基板ではCやRはリード部品にも対応していますが、A/Dコンバータだけはチップ部品しかありません。周りの部品を実装してからだとそれらがじゃまになって少しハンダ付けしづらくなりますですので、一番最初に付けると良いと思います。
キモは位置決めです。慣れないうちは下の写真のようにマスキングテープで固定してしまえば楽です(セロテープは熱に弱いのでマスキングテープのほうが良いです)。
バナナジャック
バナナジャックの端子は適当なワイヤで基板にハンダ付けします。
ピンヘッダ/ピンソケット
ピンヘッダなど嵌合相手があるものは、組んだ状態でハンダ付けすると傾かないで付けられます(LCDモジュールやArduino UNO)。
LCDコントラスト調整抵抗
下の写真はすべての部品を実装し終えた状態です。この例ではコンデンサはチップ品、抵抗はリード品を使っています(R5(Rref)はチップ品)。
テストリード
バナナプラグにカバーが付いている場合はカバーは切り落とします。カッタナイフで簡単に切り取れます。
カバー付きのバナナプラグに対応したジャックは高さ(奥行き)が長く、本機では下に当たってしまうためカバーなし用のジャックを採用しています。
頒布
基板の残りがあるので希望の方にお分けします。基板の他に、コンデンサ(チップ品、予備含む)と抵抗(リード品、R5(Rref)を除く)、ダイオードも付けておきます。送料込み(クリックポスト)で600円です。ガーバファイルを使った発注が面倒でしたらご利用ください。
[contact-form-7 id=”36438″ title=”RMEE02(E24系列に基づく抵抗計基板)頒布”]温度計機能追加
別記事で。
RMEE01
Arduino UNOのシールドではなく、ケース入りの単体としてまとめた装置もあります。詳細はこちらをご覧ください。