概要・特徴
シンプルでコンパクトなダミーロードです。
- 基板サイズ: 30x24mm(SDカードとほぼ同じ)、ただしコネクタ部は含まず
- コネクタ取替式 : SMA、BNC、UHF変換コネクタ付属
- 耐電力: 数W(瞬時なら20W)
- VSWR: ≦1.05@150MHz、≦1.2@500MHz
特性
SMAとBNCコネクタの場合の特性を示します。それぞれ、そのコネクタを直結できる測定器を使用しました。UHFコネクタを直結できる測定器は所有していないので測定していません。
SMA
NanoVNA-H4で測定した特性を示します。
黄がVSWR(0.1/div)、青がレジスタンス(10Ω/div)、赤がリアクタンスです(10Ω/div、中央0Ω)。スイープの上限は500MHzです。
参考までに、900MHzまでスイープしたものも示します。
BNC
FA-VA5で測定したものです。
青がVSWR、オレンジがレジスタンス、ピンクがリアクタンスです。緑はインピーダンスで、オレンジのグラフは緑にほぼ重なっています。スイープの上限は500MHzです。
耐電力
499Ω±1%、2Wのチップ抵抗を10個並列接続しています(表裏各5個)。したがって、額面上は20Wということになりますが、連続使用では数Wでも非常に熱くなります。
なお、使用しているチップ抵抗は下記のものです。チップ抵抗とはいえ、6.4×3.2mmの大きなサイズのものです。
【補足】 MコネクタとUHFコネクタの違い
日本のアマチュア無線家の間では「Mコネ/Mコネクタ」がよく知られています。UHFコネクタはそれと非常によく似たものです。違いはネジのピッチ。Mコネクタはミリネジ、UHFコネクタはインチネジです。多くのものはどちらでも締まるように作られているようですが、厳密に作られたものでは上手く締まりません(締めてもガタつきます)。
また、UHFコネクタという呼称に関しては、第二次世界大戦までは30MHz以上をUHFと呼んでいたことによるようです。したがって、現在の周波数区分のUHFではありません。
【参考】第二次世界大戦が終結し、最初の国際無線電信会議が1947年(昭和)に米国のアトランティック・シティで開催され、30MHz以上の電波をVHF、UHF、SHF等と細分化して、その呼び方が1949年(昭和24年)に発効しましたが、それまでの国際的な定義では30MHz以上の電波すべてをひっくるめて「超短波」でした。
https://sites.google.com/site/cb465mhz/vhf_uhf から引用
製作編
品名 | 数量 |
---|---|
抵抗 499Ω 1% 2W | 10 |
SMA-J | 1 |
基板 | 1 |
SMA-P – SMA-P変換コネクタ | 1 |
SMA-P – BNC-P変換コネクタ | 1 |
SMA-P – UHF-P変換コネクタ | 1 |
抵抗とコネクタを基板の所定の位置にハンダ付けします。抵抗は、表と裏、各5個ずつです。基板に放熱するように作っているため、ハンダコテの熱が奪われやすいです。太めのコテ先を使用し、しっかり加熱してください。
ハンダ付けし終えたら、念のため、テスタで(ほぼ)50Ωであることをチェックしてください(50Ωでなければどこかにはんだ付け不良があるはずです)。
頒布
【注意事項】
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