JA6IRKさんが頒布しているパドル(エレキー用)を作ってみた。これの特徴は、部材の多くがプリント基板(ガラエポ基板)であること。もちろん小さいことも特徴の一つ。
内容物
単に部材をパックしたものではなかった。パドル部にはナットが埋め込まれているし、金属スペーサには横にタップが切ってある。この加工が予めなされているのは大きい。また、ベース部は3Dプリンタで作成したもので、これにはマグネットが取り付け済みだった。
組立て
では、取説に沿って組み立てる。
ヤスリがけ
各プリント基板部材は端面はV-cutなどでざらついているのでヤスリを掛ける。
パドルに磁石を取付け
取説に沿ってと言いながら、いきなり順序を変えて、一番最初に磁石をパドルに接着する。最初にやっておけば、他の作業をやっている間に接着剤が固まるので。
パドルは埋め込まれたナットが飛び出ている方が内側。こちらの面にマグネットを接着する。接着場所はナットの近く。接着場所をシルク印刷しておいてくれると良かったなと思った。
当然ながら、磁石には極性がある。互いに向き合ったときに反発するように貼り付ける。ここ、これの組みたのて要注意ポイントの一つ。貼り付ける前にチェックして何か印をつけておくと良いかも(色を塗るとか、シールを貼るとか)。それをやらなかったため、やっぱり(?)間違えた。何度も確認したのに…。生乾きの接着剤を剥がして付け直した。
接着には「セメダインスーパーX」を使った。
最近はこれが結構お気に入りでよく使う。
ジャンパとジャックのハンダ付け
出力端子の左右はジャンパで決める。通常(左パドルが3ピンのTip、右がRing)はAをジャンパするとのこと。Bだと逆になる。
写真の焦点が合っていない…。それはともかく、ハンダを盛ってジャンパをショート(二か所ある)。
3.5mmジャックもハンダ付け。このキットのハンダ付けはこれだけ。
パドル部
パドルの支柱になるビスを取り付ける。
ナットが接触しないように注意してしっかり締め付ける(取説にはテスタでチェックするようにとある)。
緩まないよう、ロック剤を流しておいた。
パドルを取り付けるための支柱(横にタップが切ってある六角スペーサ)を立てる。
手で軽く最後までねじ込んで、横のタップが外を向くように緩める。
パドルをネジ止めする。
磁石の反発で結構やりづらい。左のパドルは3.5mmジャックに当たるので少ししか開かないが動作には支障はない(外側に開く必要がないので)。
上蓋
上蓋(というのかな?)になる基板に六角スペーサを取り付ける。
すべての六角スペーサの辺が平行になる向き(基板の長手方向に対して)で固定する。それぞれの六角スペーサの辺が、パドルが開いたときの位置や閉じるときの基準面になるので、向きは重要。
これができたら、下の部材と合わせて固定(ネジ止め)。
ここまで来て間違いに気づく。ナットが二つ余っている…。
パドルの閉じる距離を決めるビスにナットを付けていなかった。
ということで、パドルに取り付けてあったビスを一旦外して付け直し。
パドルの支柱を固定するビスはパドルの動きを見て締付けを決める。締付け過ぎるとパドルが動かなくなるので要注意。
台座を取付け
底面のビスを一つ外して、マグネット台座を取り付ける(長いビスを使用)。
支柱用ビスを接着
パドル支柱用のビスの締め具合を最終的に決めて、接着剤で固定する(エポキシで固めた)。
固める前は、ネジ穴の余裕の分だけビスが動くのでパドルがガタつくが、固まってしまえばそれが押さえられる。とは言え、ビスとスペーサのネジ山を使って可動領域を作っているので多少のガタ、というか、あそびはある。
上の写真では反射の具合でエポキシの部分とそれ以外の部分がずいぶん違って見えるけど、実際にはそれほどでもない(偏光フィルタを付けて撮影すれば良いのだろうけど、iPhoneのカメラだし)。
試打
ろくに打てない人なので、ちょっとだけ。
ガチャガチャうるさいのは、缶を台に使ったため(打鍵音が響いてる)。エレキーは作りかけのK3NG CW Keyer。
入手方法など
Pocke Paddle miniの詳細はこちら。
頒布申込みはこちら。
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