PR

NJM2113の発熱

電源電圧が18Vまで対応しているNJM386BDがディスコンということもあり、電源電圧が5~13.8Vの範囲で使えるアンプICを探して見つけたのがNJM2113。これは16Vまで対応している。確か、以前、秋月のNJM386BDのページで代替品として紹介されていたと思う。それで知ったのだと思うけど、今見たらその記述が見つからない(なくなった?気のせい?)。

実際に組んで13.8Vで動かした見たところ、動くんだけどものすごく熱い。改めてデータシートを見ると、12Vなどの高めの電圧で動かす場合は負荷インピーダンスが32Ωとかの高めを想定しているっぽい感じ。下はメーカサイトのデーターシートから引用した「出力電力 対 消費電力」の図。

12Vの場合、8Ωだと50mW出力で850mWくらいは熱になるっぽい。そりゃあ熱いわ。グラフがそんなところまでないので「使うな」ってことだろうし。32Ωでも200mW出力すると600mWくらいが熱になるのか。

ということで、石の表面温度を測ってみる。

まず、回路。こんな感じ。

スピーカは8Ω。スピーカに直列に入れてある抵抗(上の図では47Ω)はアンプから見たインピーダンスを上げるため。この抵抗値を変えて発熱の変化を見てみる。電源電圧は13.8V。入力信号は700Hz位の(ほぼ)正弦波、約480mVpp。

温度計はRMEE01の温度計モード。おまけで作ったモードだけど、ピークホールドしてくれるので便利。こんなところで役に立とうとは。センサ(サーミスタ)をNJM2113の表面に貼り付ける。でも、これだとしっかり密着しないので、測定の際には上から適当なプラスチックで押さえつける。

これで、温度が60℃を超える時間を測ってみる。以下、測定結果。

抵抗値 [Ω]60℃を超えるまでの時間 [s]
05
2215
32(22+10)30
37(22+15)50
47(22+10+15)> 120

抵抗がないとあっという間に手で触れない温度に。47Ωだと2分経っても60℃を超えなかったが(といってもほとんど60℃)、音量がかなり下がる印象(もっとも、22Ωを入れた時点で結構小さくなるのだけど)。

あくまで上のとても簡易な実験の結果ではあるが、47Ωを入れておくか。なお、ICの発熱は抑えられても、代りに追加していこうが発熱するので無駄に電気を消費していることには変わりない(抵抗もそれに応じた耐圧品が必要)。

なお、こういう負荷実験ではなく、普通の音声を扱っている状態では13.8Vでも発熱はあまり気にならない。


【追記】

NJM386の代替品としてNJM2113が紹介されていたのは千石の通販ページだった。


続き

自作
この記事のタイトルとURLをコピーする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメント