オームの法則は「E=IR」と覚えているのだけど、「V=IR」というのも割とよく見かける。「そういえば、Eって起電力だよなぁ」とひかかってしまい、それならばとTwitterアンケート。さて、どっちの人が多いか?
297票の投票をいただきました。ありがとうございます。
結果はV=IRが35%、E=IR が65%。E=IR派の方が二倍近い多さ。
今回のアンケートに大変参考になるコメントを頂戴した。鍵付きアカウントの方なのでツイートを埋め込めないが、要旨はこう。
- Eは起電力の量記号、Vは電位差の量記号
- (少なくともここ十数年は)小学校理科から高校物理・高校工業まで一貫してV=IR
アンケートの結果ではE=IR派が多いけれど、学校教育の現場ではV=IRと教えているようだ。
私自身は学校で教わる前にE=IRで覚えてた(電話級アマチュア無線技士のテキストか、初歩のラジオあたり)。学校でどう教わったか覚えていない。ま、ともかく大昔の話。
ついでにオームの法則関係の話を検索してたら、なんと、このブログの記事が見つかった。
しかし、良く見ると、このときはWikipediaで(V=IRではなく)V=RIとなっていたことが気になってアンケートしたようだ。改めてWikipediaを見てみる。
当該箇所を画像キャプチャで引用。
あれ?「V=IR」になってる。気になって変更履歴をチェック。
2020年6月28日に「V=IR」に書き換えられている(https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%AA%E3%83%B…)。
また、今回のアンケートでも前回と同様に、色々な語呂合わせを教えてもらった。が、語呂合わせは「いいのは愛があーるから」など、「E」を使う方ばかり。「V」の方はないのかと思って調べたら、「バレンタインは愛がある」というのが見つかった(https://www.studyplus.jp/388)。「V」だと日本語の語呂合わせには使いにくそう。
今回のまとめとしては、「WAKAMONOと話す場合はV=IRが常識になっていると思った方が良さそう」って言うことかな。
【追記】
この件、つまり、「オームの法則で使われる電圧の記号はEかVか」についてJG1WBBさんが80冊の書籍を調べてくれた。それによれば、Eは17冊(21%)で、Vの方が圧倒的多数という結果。時代との相関もないそうで「昔は~」ということでもないようだ。Eを使っている17冊の半数以上が無線の資格関連の書籍とのことで、ここが「EかVか」の分かれ目かもしれない。詳細は氏のブログで。
「無線の資格関連書籍」ということで、手元にある「やさしく学ぶ 第一級・第二級アマチュア無線技士試験」を見てみたところ、「V=IR」だった。この書籍の出版元はオーム社で、JG1WBBさんのリストを見るとオーム社はすべて「V」のようなので、オーム社の方針なのだろう。
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