tinySAを活用するのにアッテネータが何種類あると良さそうなので、Banggoodさんに評価を兼ねて送ってもらった。
10dB、20dB、30dBのセット。
仕様概略
- 周波数: DC~6GHz
- 許容電力: 2W
- インピーダンス: 50Ω
- 誤差: 10dB: ±0.5B、20/30dB: ±1dB
測定
NanoVNA-H4で減衰特性などを測定する。
まず、スルー状態。
測定範囲は50kHz~1,500MHz。マーカは900MHz。
緑が減衰特性。上から三番目の目盛りが基準ラインで、スケールは0.5dB/div。
ついでに、青がインダクタンス、赤がリアクタンス。共に10Ω/div。黄はVSWRで0.05/div。
キャリブレーションは、CH0につないだケーブルの先端で実施。これはスルー状態なので、NanoVNA-H4自身のCH1の特性を見ている状態。
NanoVNA-H4は1,500MHzまでということになっているけれど、「ちゃんと見られるのは300MHzまで。900MHzまではまぁあてになる。1,500MHzまでは一応見られる。」と思っておいた方が無難だと思う。
と、前置きして、各アッテネータを測定する。
10dB
-9.78dBなので、仕様の±0.5dBに入っている。低い周波数の方が誤差が大きいようなだけど、0.5dB/divなので仕様の範囲内。一応、マーカを動かして数値を確認してみる。
210MHz付近で-9.75dB。
900MHzより上ではかなり暴れているけれど、NanoVNA-H4の性かもしれない。判断できない。
20dB
-20.32dB。仕様では±1dBなので、その範囲内。
30dB
-30.23dB。こちらも仕様は±1dB。
S-A-A-2で測定したところ、上の方の周波数でもしっかり良い特性だった。
まとめなど
少なくとも、900MHz程度までは仕様どおり(というか、仕様よりもかなり良い値)。これより上は測定器の精度がどうかわからないので判断不能。tinySAは960MHzまでなので、それと組み合わせて使うには問題ないだろうと思う。これでtinySA大きめの出力を扱えるようになる。
ただし、このアッテネータは2Wなことには注意。大きな電力を扱う場合は、しかるべき耐電力のアッテネータやRFカプラで落とす(2Wギリギリよりも1W程度以下に落としておく方が無難)。
販売ページはこちら。
https://jp.banggood.com/3Pcs-2W-0-6GHz-Golden-Attenuator-SMA…
なお、配送方法によって送料がだいぶ違うので都合に合せて。
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