NanoVNASaverの新版が出た。
ダウンロードサイト
NanoVNASaver 0.2.1の変更点の確認とダウンロードはこちらで。
グラフの操作性向上
今回は、前版0.2.0からのマイナアップデート言う扱いだけど、操作性が非常に良くなった。
拡大/縮小
まず、グラフの拡大/縮小。0.2.0でこの機能化追加され、グラフ上でマウスホイールを回転させることでマウスカーソルを中心に拡大/縮小が行えるようになった。また、左クリック&ドラッグで矩形範囲を指定して、そこを拡大することもできる。
今回は、縦軸だけの拡大/縮小や、横軸だけの拡大/縮小ができるようになった。Shift、または、Ctrlを押しながらマウスホイールを回転させればよい。Shiftで縦軸、 Ctrlなら横軸。と覚えようとするよりも、やってみればすぐに分かる。
そしてもう一つ。マウスホイールを押しながらドラッグすると表示位置を移動できる(パン機能)。グラフを拡大表示させた状態で見たい場所を動かしたいときに有効な機能。これも考えるよりもやってみた方が早い。
なお、グラフを最初の状態に戻すには右クリックのメニューの中の「Reset」でOK(これは、0.2.0からある機能)。
マーカの移動
0.2.0で「Markers」の周波数の枠内をクリックして上/下の矢印キーで周波数を動かせるようになった。今回のバージョンアップでは、グラフ内で矢印キーが使えるようになった。
従来どおり、(任意の)グラフ内をクリックすればマーカが移動できるようになり、この状態で矢印キーの左/右で周波数を移動できる。上/下の矢印キーでも同様に動かせるけれど、左/右のキーで動かす方が直感的だと思う。これは好みの方で。
もちろん、従来どおり左クリック&ドラッグでもマーカは動かせる。マウスを使って大まかに動かしておいて、矢印キーで微調整するという感じ。
L/Cグラフ
こちらは新機能。S11でLやCの容量をグラフ化できるようになった。以前からお願いしていたもので、今回のバージョンアップで実装してもらえた。
330µHのマイクロインダクタを測定してみた。
2MHz位までが概ねフラットで、3MHzになるとインダクタンスが結構上がる。マーカで読み取ると500µHを超えていることが分かる。
こちらは、150pFのセラミックコンデンサ(積層セラミックではない)。
周波数によって容量(キャパシタンス)がかなり変ってくることが視覚的に分かる。
LもCも、それを使用する周波数での測定ができるのが嬉しい。
なお、それぞれ測定周波数範囲でキャリブレーションを行ってから測定した。
キャリブレーションでのオフセットディレイ
キャリブレーションに「Offset delay」という項目が加わった。が、よく理解できていない。この機能は実験的な実装であり、「フィードバックを求む」とのこと。
コメント
初めまして。
VAJ局のブログを参考にさせていただき、早速NanoVNASaber0.2.1をインストールしパソコンでの使い方も習得でき、非常に喜んでいます。
実は、友達とNanoVNAをebayの同じ店から2台購入しました。
ただし、私のは最初に電源を入れた時からトレース0と1の2本しか表示しません。
友達のは4本出て来ます。
色々やってみましたが、わかりません。
これは、バージョンが古い為なんでしょうか?
バージョンアップすれば解決するのであればやってみたいですが、貴局の説明を読みましたがとても素人には出来そうにありません。
SWRの測定などその他のチャートも表示しますし、壊れている訳ではないと思います。
もし、理由や原因などおわかりになれば教えていただければ幸いです。
よろしくお願いします。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
私自身は四本トレースのものしか持っていないので詳しいことはわからないのですが、二本トレースのものも存在しているようです。こちらのブログ記事が参考になるかと思います。
NanoVNA その3 お気に入りのファームウェア
http://nyan.ldblog.jp/archives/55919833.html
ファームウェアの入れ換えは最初は戸惑うかと思いますが、順を追ってやればそれほど難しくはないと思います。しかし、無理にやらなきゃいけないものでもないので、今の状況で特段の不満がないならそのままでも良いと思います。
ご回答ありがとうございます。
フィルターの特性などもチェックしてみたいとは思いますが、常用するのは
せいぜいSWRの測定ぐらいなので、このまま使っていて、更に高機能の物など
が出てきたらまた考えます。
これからも、読まさせて頂きます。
トレースの同時表示数と測定機能とは、別の話ですよ。フィルタの通過特性を見たいときにはCH1のLOGMAGなど希望するものを表示するトレースに割り当てればいいだけです。二本表示のファームウェアを使ったことがないの確たることは言えませんが、そのあたりの使い方はおそらく使い方は同じだろうと思います。
現実的な話、四本同時に表示できるとは言え全部出すと鬱陶しいので要らない(見ない)ものは消しています。
こんにちは。こんなすばらしい機能が数千円で手に入るとは。浦島太郎状態です。
Offset delayは測定点までの時間を補正する機能です。例えば上げてあるアンテナの特性を知りたいときケーブル長分の伝搬時間の補正を行えばケーブルの影響をのぞいて、アンテナ素子の根元で測定した値が得られます。スミスチャートで位相がぐるぐる回ってしまうのもこの補正で点にすることができます。(一般論です)
コメント、ありがとうございます。
そう言う素晴らしい機能なのですね。ただ、問題は、その値をどう求めるかですね。